コンビニの前で、インドの人と思われる二人組みが
「メッソーモナイ」
「メッソーモナイ」
「ぐふふふ」「ぐふふふ」
って。
メッソーモナイ。
なんだろう。日本語で言うところの、それはなんなんだろう。
滅相もない。メッソーモナイ。
ということで、明日はワンマンライブ。年に一度の大騒ぎなのである。
弾き語りを始めて、もう4年ほど経つのだが、それに合わせてワンマンライブも4回目。
おれの弾き語り人生そのもの、というか、原点がいっぱい詰まった場所、手打蕎麦根津鷹匠。
財布の中に600円しか入っていないのが気になるところだが、要はライブをやるのに往復の電車賃意外いらないだろうと、そう踏んでのことだ。まぁいい。
Yo-hendrix、男を上げろ。
いや、漢を挙げろ。
仕事を休んでしまうのである。
どうにも。
通勤途中、駅まで向かういつもの道がまるで知らない、生まれて初めて通るようなそんな錯覚に陥って、いつも通り行けばいいことはわかってはいるのだけれでも、そこで一息入れて落ち着けないのが最近のおれの状態。
パニックを起こしたときのようだ。血の気が引くみたいに。なんだか真っ黒で大きな不安感に捕まってしまったような。そしてその後のこれまた救いようの無い絶望感というか。
医者からもらった薬を飲んで、少しは落ち着き始めたのだけれども、以前と比べて頻度は少ないにしてもまだまだこういう状態になってしまうことがある。
きっと薬ってのは、欠落してしまった心の大事なピースをパテ埋めするようなもんで、それは天気や湿度によってひび割れてしまうこともあれば、固まりきらないうちに何かの重みで潰れてしまうこともある、そんなギリギリの状態で、かろうじて社会を行き来できるような状態を維持するためのものだ。
自己分析をすればするほど、自分の状態を自分以外の何かのせいにしてみたり、はたまた自分ひとりの責任である可能性を考えて、これまた塞ぎこんでみたり。
自分自身が世の中のどこにも機能していないことに、今は嫌悪感すら覚えるのである。
ようやっと気力が充実したきたここ2,3日である。
とにかくこう、なにか生産的なことをひとつでもしようかと思い、読書やら散歩やらに全身全霊を使っていたらまぁまぁイイ感じになってきたわけだ。
部屋の散らかりようがハンパないのがチト気になるが、所詮おれの部屋が散らかっているぐらいで誰が死ぬわけでもないのでここは見て見ぬフリを。
なんでこう、楽器関係の配線の類ってのは、部屋をみすぼらしく演出するんだろう。いやだなぁ。
なにはともあれ、ワンマンライブの詳細をここで。
【Yo-Hendrixワンマンライブ《ひとり花唄》】
10月13日(月、祝) 手打蕎麦 根津鷹匠
開場19時 開演19時30分
入場料¥1000
※場所詳細左記
と、まぁ、なんだかんだで意欲も増してきた今日この頃なのである。
おおぅぅぅおうえぇぇぇ。
ここ最近の日常を音で表すと、きっとこんな感じ。
おおぅぅぅおうえぇぇぇ。
一ヶ月ほど前から不眠&早朝、唐突な覚醒、そして朝イチからテンションめちゃ凹み、なんていうことを繰り返していたら、ついに先日本格的に具合が悪くなってきた。
電車に乗る直前あたりに起こる、日常じゃありえないくらいの強い動悸。吐き気。
それは数年前に一度だけ経験した事のある感覚なのだが、なんとなく今までには無いヤバさを感じたもんで、その次の日にすぐに病院へ行く。
で、パキシルという薬とハルシオン、そして動悸を抑える薬と漢方薬を数種類処方してもらう。
鬱さん、こんにちは。
とりあえずハルシオンのおかげで眠れるようにはなったのだが、いかんせんパキシルという抗鬱剤が効き始めるのがだいたい服用して10日前後かららしく、なんだか未だにひとつも救われたような気がしない。
薬を飲み始めてから一週間経つのだが、異常に朝日が眩しいし、ホームに入ってくる地下鉄のヘッドライトで気絶しそうになるし。瞳孔がガッツリ開きっ放しな感覚。
足元は、まるで白波立つ海面に立っているような感じ。
とりあえずここ2,3日は食欲もあるので、当面これ以上の体調の悪化はないだろうなぁ。なんて。
なんだか、とてつもなく大きなものに喧嘩を売ってしまったような、そんな後悔と後戻りのできないような心持ちに囚われて、覚悟を決めるにはもう少し時間が必要な気がしている。
むぅ、手ごろな武器は、ギターだけ。
ま、必要にして充分か。
なんとなく、スキンヘッドが復活。
夏の暑い日ざしを避けていた地肌が、9月半ばにもなって解放の運命になるとは。
で、剃ってみてビックリ。
ツートンカラー。アタマが。
なんとも言えない、こう、出来損ないのチョコレート菓子のような色合い。
髑髏のシャツにダメージジーンズ&このアタマで朝の満員電車に特攻んで(ぶっこんで、と読んでね)いくと、もうね、周りの人の多くが、まるでおれを路上のゲロを見るような目で見つめてくる。
いいぞ、おれ。その調子だ。
後ろ背にしている40代そこそこのサラリーマンが、車内に人が出入りするたびに軽く舌打ちをしているのだが、おれと目が合ったそのときから急に舌打ちを止めた。
おれ、怖いんだな。怖いって便利だな。喧嘩なんてちっとも強くないんだけれど、動物とか好きなんだけれど、でも見た目が怖いって、便利だな。
でも彼が舌打ちをし続けて来た何日間、何年間、何十年間の時間は、そんなれの怖さを持ってしても救えはしない。
それが、怖さの限界。見た目の限界。
所詮、見た目が怖いだけ。
人間ってのは、得てしてカッコ悪いものやダメなものに救われたりするのかもしれない。
ブルーハーツのカッコ悪さに心を震わすことの出来たかつてのおれは、正しかったのだ。
きっと、これからもずっとそうだ。
高田馬場天窓にてライブ。
ここ数週間、毎日のように微熱に悩まされていたのだが、一昨日くらいからようやく復活。
要は気の持ちようか。
ライブハウスへ出向く足取りの、なんて軽いことか。
駅へ向かう道を半分くらい行った所、運河のたもとで腰を下ろしタバコを一服。今にも泣き出しそうな空を、ぼぅっと眺めながら、湧き上がってきたヤル気を確認して、いざ、出陣。
戦わない強さの、なんて心地よいことか。
そんなテンションも相まって、いつも以上に肩の力の抜けた演奏に自分自身もびっくり。
大事なことを言う時ってのは、案外独り言みたいな言い草で充分なんだな、と。
焦るのではなく、時間よりもちょっとだけ早く歩いてみるということ。
騒ぐのではなく、平熱よりもちょっとだけ高い体温で誰かの手を握ると言うこと。
答えはいつも、潮の満ち干きに。
突然の雨の中に。
とうとうと、コンクリートを削り続ける海流に。
肌寒い夜に。
エネルギーの出所なんか、どこだっていいじゃないか。
なんとなく気分がいい、そんな瞬間を信じることこそ大事なのだ。
憑いて回る、悲しい気持ち。
悲しいのはきっと気のせいで、世の中的に見たら、そんなドラマがあってあぁ大変だったね、というところでお終い。
オートバイから降りたのは、二年前の同じ頃だ。
やっとのことでやり過ごした冬に、書いた歌。先日ようやく歌になった、そんな季節はずれの歌。
木枯らしの街を 今夜も小さく歩く
ぼくの事くらい ぼくが笑って見せるさ
歩道橋の上 吐き捨てられた孤独を
上手く飛び越えながら 早足で家に帰ろう
引き返すったって 一体何処に
受け流すったって 一体何を
声を出すだけで精一杯さ
誰のためも 考えちゃいないよ
凍えてしまうその前に とりあえず家に帰ろう
正しい彼らは 今夜も正しい顔で
はみ出したぼくの足を 指差して笑う
玄関の鍵を回す指が震えてらぁ
どこかで犬が 短く闇に吠える
戦えったって 一体何と
見過ごせったって 一体何を
愛するだけで精一杯さ
愛される事など 考えられないよ
凍えてしまうその前に とりあえず家に帰ろう
職場の変態3トップと、そしてそのゆかいな仲間たちと、外苑のビアガーデンへ。
食べ放題、飲み放題だってさ。
おれは酒を好まぬ故、飲み会の際には主に食するのを専門としているのだが、いかんせんこのところ肉食が続いておるなぁ。
今回もBBQだしなぁ。
ということで、今日はレコーディングに悩みすぎた頭を休ませてきたのでした。
最近、仲間、と言う言葉が好きだ。
理屈ではなく、なんとなく好きなのだ。
笑わせようとして、笑ってくれる人間がいる幸せ。
こういうシンプルな仕組みの上に、音楽も生活も成り立つことができたらなんて幸せなんだろうか。
いい気持ちのまま、9・11のライブを迎えましょうか。
と言うことで、レコーディングのテンションもなんとか明日から整えられそうな予感。
今週は忙しいぞぅ。
今月末からレコーディング。
いつもながらの土壇場スケジュールなのだが、今回はとりあえずレコーディングする曲が決まっているだけマシかもしれない。
でもね、来週は行っちゃうよ。
釣り。ぶはは。
ここ何日かで新しい曲がぼちぼち出来ているのだが、その中の一曲をどうにか今回の盤にブチ込めないものかと。今回は少し古い曲なんかをレコーディングしたりして、なんというか、割と冒険的な気持ちで行こうかと思ってます。
しかしね、「不毛」という状況に改めて、感謝。
強がりではなく、可能性が未知だからこそ「言い切ったモン勝ち」みたいなところって確かにあるじゃないすか。
自分しか知らない楽しみやカッコよさや価値なんかを、人とは違った手段で他の誰かに伝える事ができるのがミュージシャンの特権だったりするのです。
理解されない苦しみなんて、あってないようなものだ。
そんなことより人間にとって何よりも怖いのは、自分だけが切り開ける領域が見つからないことだ。
誰かの価値観や物差しにすがって生きるしかない、そんな人生だ。
ふと冷静に周りを見渡せば、自分で選び出せるものばかり。
怖いのは、そんなことにも気が付かない人生を知らぬ間に送ってしまうことだ。
Hendrixと愉快な仲間たちは、海へと出かけるのです。
しかしながら、先天性の雨男という重い病を患っているおれには、旅先の雨が付き物。いや、もうここまで行くと、憑き物。。
今回も、やっぱり雨。
一週間前までは、天気予報の晴マークに「ざまぁみやがれ」と鼻を鳴らしていたものの、やっぱりね、日が経つに連れて予報はどんどん定説通りへと。。
ごめんよ愛する仲間たち。
おれは旅先の雨は慣れっこでも、君たちにとっては大事な夏の1ページなんだよな。
でもな、一応水着と釣竿は持って来い、と。
どんな時だって、ひとつやふたつのイレギュラーってのはあるもんだ。良くも悪くも、な。
雨男。
秋が深まるその前に上等な釣竿を買おうとも思うのだけれど、そんなことを思うたびにおれの背中に腰掛けた龍がわぁわぁと笑い声を上げるのです。
でもおれは買うよ、新しい釣竿。