仕事を休んでしまうのである。
どうにも。
通勤途中、駅まで向かういつもの道がまるで知らない、生まれて初めて通るようなそんな錯覚に陥って、いつも通り行けばいいことはわかってはいるのだけれでも、そこで一息入れて落ち着けないのが最近のおれの状態。
パニックを起こしたときのようだ。血の気が引くみたいに。なんだか真っ黒で大きな不安感に捕まってしまったような。そしてその後のこれまた救いようの無い絶望感というか。
医者からもらった薬を飲んで、少しは落ち着き始めたのだけれども、以前と比べて頻度は少ないにしてもまだまだこういう状態になってしまうことがある。
きっと薬ってのは、欠落してしまった心の大事なピースをパテ埋めするようなもんで、それは天気や湿度によってひび割れてしまうこともあれば、固まりきらないうちに何かの重みで潰れてしまうこともある、そんなギリギリの状態で、かろうじて社会を行き来できるような状態を維持するためのものだ。
自己分析をすればするほど、自分の状態を自分以外の何かのせいにしてみたり、はたまた自分ひとりの責任である可能性を考えて、これまた塞ぎこんでみたり。
自分自身が世の中のどこにも機能していないことに、今は嫌悪感すら覚えるのである。
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