おれは釣り人でも自転車屋でも旅人でもない。
歌唄いだ。同時にギター弾きだ。
最近まじめにギターを練習するようになった。
自分の中に明確なスキル不足を感じたときは、それはチャンスと表裏一体にあるものなのだなぁ、と、音楽をやっているとそんなことを毎日のように痛感する。
で、教則本なんぞを久々に購入してぶちぶちギターを弾き漁ってる近頃でございます。
今この時を誰よりも楽しむことが出来ていて、尚且つ、「このままじゃぁいけねぇよ」と思える貪欲さもある、そんな絶妙なバランスを教えてくれるのが音楽だ。もっと突き詰めて言えば、そういう否がおうにも生産的な日々を送れるチャンスに人一倍恵まれていると言うことが、歌い手、弾き手の専売特許でもあるのだ。
いや、だからね、何が言いたいのかと言うと、エレキギターがほしいのだ。
できれば日本のメーカーのギター。ハコモノのギターで、チューニングが安定していてラインレコーディングでもライブでもそれなりに使えて、丈夫で、無駄な愚痴はこぼさずに、安易に愛など語らず、寡黙で、しかしながら隣の誰かにいつも優しい心配りができていて、動物好きで、中肉中背で、程よい抱き心地があり、時々わがままで、おぉ、そんなギターが欲しい。
で、そんなギターが手に入ったらまず何をやりたいのかと言えば、新しいギターを持って地元の友達の家々を廻りながら、もう半ば強制的にYo-Hendrixがミュージシャンであることを再確認させるのである。
おれはミュージシャンだ。だからな、おれの仕事の休憩中に今シーズンの東京湾のメバル釣りのポイントをしつこく電話で聞いてくれるな
と。
むぅぅぅ、おれはミュージシャンだぁぁぁぁっ。
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