今日GIOSに跨っていたら声を掛けられた。
銀座で。なんか上品そうなカップルに。
彼氏の方が自転車に詳しいらしく、知ったような顔をして乗っていたおれに矢継ぎ早に専門用語満載の話題を振ってくるもんだから、おれは目をシロクロさせながら「すんません、おれ、原付代わりに乗ってるようなもんでなんで・・・」なんてことを言ってしまったのだが。
あの瞬間の彼氏の顔。
「なぁんだ・・・」って。
かつて、おれの師匠がスキンヘッドのおれのアタマに、嫌がるおれを押さえつけながらアフロのヅラを無理矢理かぶせた後のあの残念そうな顔を思い出す。
「・・・なんかお前アレだな。普通だな。」って。
自転車は、乗っているのが単純に好きなだけなんで、べつに自分の興味のない機種の知識とかは今は必要ないんだよなぁ。
ギターもそうだ。
弾いて歌って、その場の皆が楽しいのが一番だと思ってるんで、おれを含めその場の皆が別に喜ばないようなそんな知識は要らない。ムダだもんな。
ギターのウンチクいくら語れても、そのとき弾けるのはたったの一本だ。
自転車も同じだ。
なんかなぁ、マニアックな生き方って、あんまり好きじゃねぇな。
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