正しい人たちは、いつでもおれを惑わすのだ。
お盆だってのに、相変わらず朝の東西線は混雑したままで、眠たい体がいっそうダメになる気がしてくる。
電車に揺られながらふと、正しいか間違っているかでまとまる話なんて、全部ニセモノなんじゃないかと思った。
ニセモノじゃないか、全部。
許せないことや、嫌いなことがある限り、それがロックンロールの原動力の大きな源になり続けるんだろうけれど、それがまったく自分の中に無くなるようなそんな生き方を選んでしまったとしたら。
はたまた、そんな世の中になってしまったら。
まるでシロアリ駆除業者のそれとまったく似たようなもので、対象がなくなった瞬間に、こちら側の存在意義も無くなってしまうという。
そんな、いわば陰と陽。偉大なる、宇宙規模の矛盾。
最近、ライブに来てくれる人たちが爆発的に増えました。
でも結局大事なのは、お客さんの人数ではなく、どんな人が、どんな気持ちでおれの歌を聴いて帰ってくれるかと言うところなのです。
おれは迷っています。いつにも増して。
どれくらい迷っているかと言えば、もうその迷いの実態がまるっきり掴めないくらい。
今年は少し、ワンマンライブに怯えてしまったりもしているのです。南無。
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