ずぅぅっと考えている。
会社の後輩に、「Hendrixさん、肩の力の抜き方を教えてください・・・」って、まじめな顔で質問されてしまったのである。
なんというか、普通に失礼な質問なわけであって。
で、その質問の後すぐに、彼は詳細不明の長期休暇に突然入ったわけだが。
その質問を家に持ち帰って、しばらくおれなりに考えてみたものの、彼に応えてあげられるような明確な答えは出ず、いやぁ、そろそろおれまで悩み始めてきたじゃないか。
ただひとつ言えることといえば、自分の過剰な力加減に気が付いてしまったときってのは、そりゃぁもう自分自身が窮屈でたまらくてどうしようもなくなってしまっているときでもあるのだろう。
時には苦しくて、死にたくなってくる。
ただ、得てしてそういう時は、昨日までの自分が薄皮一枚くらいになっていて、なんかの衝撃やきっかけで、その薄くて頼りない皮膚が、ずるりと一瞬で剥けてしまう時でもある気がするのだ。
変わるから痛いのか。
痛いから、変わらなくちゃいけないのか。
果たしてどちらが先に来る話なのかはよく分からないが、とにかく痛かったり窮屈だったり、それが明らかに自分自身のせいだ、って感じたときはもうこれとないチャンスなのではないかと。
おれ自身、自分の感性がたったの数時間でぐるりと変わってしまった経験が無いわけでもない。
手足が千切れるくらい、ずぅぅぅぅっともがき続けていたある日、ちょっとした出会いや、風景を見て、とたんになんだか身体が軽くなっていくというか、昨日までの事が全部バカバカしくなってくるというか。
理屈とかはよく分からないけど、ある日を境に急に視界がクリアになる感じ。
なんだかうまく言えないけど。
とにかくね、人は変われるんだと思う。
年齢とか経験とか、そういう面倒な話は関係なく、ただ単になんとなく「変わりたい」と思ったときがチャンスなのだ。
おれは、そう思う。
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