海。
最近本当に海が好きです。なんとなく。
釣りが好き、とか、サーフィンが好き、とか、そういうんじゃなくて、単純に海そのものが好き。なんかでっかいくせに繊細で優しくて、でも人間ごときには容易くその心内を読ませないところが。
上の写真はね、千葉の稲毛海岸というところ。
自宅から意外に近いもんで、今度は釣竿でも持ってお邪魔しようかな、と考えています。
とうとうと打ち寄せる波を見ていると、石垣の海なんかとは比べ物にならないけど、それでもやっぱり海の威厳は抱えているんだよなぁ、と思ったり思わなかったり。
ぼぉー、っと海面を眺めてると、ほんとうに人間はそれぞれがもっと孤独であるという事を理解しなければならないのだなぁ、と思います。なんというか、それはあくまで自然の中での孤独、ということなのだけれど。
それぞれの領域を、生物たるテリトリーを、みんな等しく持っているのだよ、と。そういうこと。
自分が孤独だと思えたときってのは、いろんな事を許せる時なんだと思います。
ひとそれぞれの領域に、ふんわりと思いを馳せて。
そういうことを、唄でひとつひとつ丁寧に紡いでみんなに伝える事が、たぶん今のおれの仕事なんだと思います。
表現する意欲と場所を、そして僅かながらも楽器を弾くという才能をだれぞやに授かってしまった以上、そうやって自分の役割を探し続けるのが、おれにとっての「生きる事」なのかもしれませんねぇ。
おれにとってロックンロールってのは、社会を糾弾するだけのものとも違うし、かと言って恋愛を仰々しく歌うだけのものでもない。
なんかこう、いろんな事柄の隙間に埋もれた大事な事を、ひとつひとつサルベージして、「ほら!!こんな素敵なものがあるよ!!」って、こともなげに言ってみせちゃうのが正しい気がする。あくまでおれにとってのロックンロールね。
しがらみや事情なんかは色々あるだろうけれど、そこでなりふり構わずに自分が素敵だと思ったものを堂々と掲げて見せるのがロックンロールなのです。
それが結果、自分にしか分からないものでもいいじゃないか。
自分の心くらい自分で選べばいい。
誰かが作った仕組みだって
医者が言った病名だって
会社からの帰り道だって
乗り物だって
全部自分で選べばいいじゃないか。
信じないならそれもいいじゃないか、と。
受け流せるなら、それはそれで。
やれやれ、と
そんなこんなで、海。
何を否定するわけでも肯定するわけでもなく、だけどしっかり答えは携えている。
そんな海が好きです。
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