久々に弾いてみたりする。
いや、日常的に弾いてはいるのだが、ウクレレに正面向いて一日遊んでもらったのが久々ってことで。
で、それに飽きると灰谷さんをクーラーの無い部屋でぶちぶちと読みながら、タバコを吸ってみたり珈琲を飲んでみたりと。
要は、充実した夜なのである。
書きたいことが山ほどあるのに、言いたいことが腐るほどあるのに、歌いたい旋律が死ぬほどあるのに、結局放っておいても言葉は山にもならず、腐りもせず、そしてメロディが歌えないことで死ぬことなんてありえないもんだから、まぁいいんじゃないかと。
余裕と開き直りはとても似ているけれど、引き合いの出し方が難しい。
今のおれが持ってるものは・・・余裕だな。間違いない。
そんな余裕で弾き倒すウクレレの、なんと素晴らしいことか。
元来、楽器ってのは頑張ってやるものではないのかもしれないな。
もっと自然で自由で、さもありげな、だけども中身なんてちっとも無いような、そんな音楽って素敵だなぁ、と思う。掴みどころが無いとか、分かりにくいとかそういうことではなく、なんというかもっとこう、人間が持っている全部の感情のど真ん中辺りで生まれる音楽。
汗にまみれた平熱が、今夜もゆっくりと突き進んでいくのです。
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