人間。
まっとうなものを語り、作り、さもありなんとする、それが仕事。
人間であるぼくには、政治の話が似合う。
人間であるぼくには、スポーツの話が似合う。
旅行の話と、新しく発売された車の話が似合う。
理解の仕方は、妥協の仕方のそれと、おかしな程に似ているときがある。
誰もがふと思うことを、誰もが朝のホームに置き去りにして、結局誰もが拾えずに帰路につく。
傾げた首でそのまま振り返ると、街が真っ直ぐに見えるときがある。
ぼくの職業は人間。
目に見える営みを、目に見える形に紡いでいく。
見えないものには触れてはいけない。
なぜなら目に見えないから。
ぼくの仕事は、まぁそんなところだ。
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