何も言わない日、というものを一度経験してみたい。
なぁんにもいわないの。
ガソリンスタンドで「レギュラーですか?ハイオクですか?」って聞かれても無言。
ファミレスで「禁煙席でよろしいですか?」って言われても無言。
交番で道を聞くときも無言。
電話に出ても無言。
言葉が罪を運ぶとき。
そんなとき言葉は、慣性の法則とかそういうものを一切無視して相手の心のいちばん柔らかいところにずぶり、と突き刺さっていく。
おれはどうしたらいいんだろう。
その後被せる言葉も決まって滑稽で、もうどうしたって格好なんて付かなくなってしまうんだ。
知っているだろう、とか
そのうちわかるだろう、とか。
そんな期待もそのうち忘れて、まるで3日後くらいには何も無かったかのように振舞えるんだ。いつも。
罪を乗せた言葉は、無遠慮にさまようので
ひょんなことから誰かに拾われるようなことも無く
きっと誰かの胸ポケットにだらしなくぶら下がったまま
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