釣りについて少々。
湾岸エリアでこの時期釣りをしていると、「バチ抜け」という現象に出くわすことが多々ある。
ゴカイやアオイソメが産卵のため、海底から水面へと浮かんできてひらひらと漂い始めるのだ。
大潮の日に頻繁に見られることが多い。
長年シーバスフィッシングをたしなんでいるが、この「バチ抜け」という現象に、いつも強く自然の意思を感じる。
「バチ」を食べるために、小さな魚たちが水面へと顔を出す。
そしてその「バチ」を捕食しに、そして「バチ」食した小魚たちを食べに、さらに大きな魚たちが泳ぎまわる。
そして食べられずに生き残ったバチは、また海底に戻り「海の掃除屋」としての仕事に戻る。
このサイクルに、なんと無駄のないことか。
満月の下、厳しい冬をくぐり抜けてきた生命たちのしばしの宴。
春が来たのだなぁ、と、防波堤に腰を下ろしながらタバコを一服。
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