僕の平凡は 夕暮れの隅に
着かず離れずの 夢と現実に
乾いた雨どいを 伝って流れてく
誰かに笑われる間もなく 溶けていく
このまま そのまま 理由も分からないままで
道なり 突き当たり 座り込んで 見上げている
錆びてひしゃげた非常階段さ
僕の平凡は ブリキのゴミ箱に
狭い路地の裏に 野良猫の背中に
ふざけた妄想を なぞって消えていく
誰かに拾われる間もなく 溶けていく
あれじゃない これじゃない 何度かは許されて
これから それから 黙りこんで 目がくらんで
見逃すばかりの 間延びした毎日さ
僕の平凡は 夕暮れの隅に
着かず離れずの 夢と現実に
乾いた雨どいを 伝って流れてく
誰かに笑われる間もなく 溶けていく
僕の平凡は 夕暮れの隅に
着かず離れずの 夢と現実に
涙の数だけ 強くなれるのなら
泣かない僕は どうしたらいいの?
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