占い師というのはなんとも因果な仕事らしく、時々相当にオカルト色の強い案件が舞い込むときがある。
・・・幽霊とか。
基本ビビリぃなHendrixは、なるべくならそんなところには触れたくは無いのだけれども・・・縁があったら対峙するしかないんですねぇ。
おれは元来、幽霊と言うものを信じない。
信じない、というより、そんなものが現世の社会に影響を及ぼしてたまるものか、と思っていた。
しかしながら、占いの仕事でお金を貰うようになって、その考え方が少し変わり始めたのだ。
いますよね、霊魂。
見えない何か。
一歩離れて他人の人生や社会を見るとき
これだけは見逃さないようにしていることがある。
見えるものと見えないものを線でつなぎ、そしてのバランスを見抜くこと。
そこに事の重大な原因だったり因縁だったりが、いつでも隠れている。
「隠れている」というより、「隠されている」と言ったほうが近いかもしれない。
まるで見えない何かの意思が介入しているかのごとく、それは非常に巧妙に隠されていたりするのだ。
で、そこを探ろうと意識を研ぎ澄ましているとき・・・カードをめくっているときとは違う、インスピレーションよりいびつでもっとミクロな感覚を覚えるときがある。
ときには香水や花の臭いだったり、肩から背中にかけてのひどい痛みだったり、切なくなるような恋心だったり・・・。
上手く説明できないのが悔しい。
でもそこが霊魂の居場所なんだと思う。
なんだか触れ方がようやく分かってきたようで、もうそんなに怖がらなくてもよさそうな気もする。
でもねぇ。。おれは普通の恋愛相談とか引越し相談とかがいいの。笑
んー、あんまり深く考えるの止めとこ。